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屋根材の種類の特徴やメンテナンスについて

屋根材の種類の特徴やメンテナンスについて

屋根材の種類

家の屋根の修理や点検を考えたときに気になってくる「屋根材」。

 

「そういえば、うちの屋根材は何を使っているんだろう」

「素材によってどれくらい修理費用が変わってくるのかな?」

 

と気になりますよね。

 

この記事では、屋根材の種類はどんなものがあるのかやどんな特徴やメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

 

 

瓦屋根

瓦屋根とは、日本の伝統的な瓦でできた屋根です。瓦の素材は主に3種類あります。

 

(1)粘土瓦(いぶし瓦)

粘土を焼いて成形した瓦です。陶器瓦やいぶし瓦とも言います。粘土瓦は高温で焼き上げて陶器のような表面に仕上がりに変化。雨水を吸収しないので、手入れの必要がないのが特徴です。

 

〈粘土瓦のメリット〉

・耐用年数が長いので、耐久性がある

・断熱性や防音性が高い

・修理時は部分的に取り替え可能

 

〈粘土瓦のデメリット〉

・重い

・耐震性が低い

 

(2)セメント瓦(モニエル瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦)

セメントと砂を主原料とした瓦の形状の屋根材です。モニエル瓦やスカンジア瓦、パラマウント瓦とも呼ばれます。和瓦から洋瓦まで種類が豊富なので、好みのデザインに合わせたものを選べますよ。

 

〈セメント瓦のメリット〉

・コストが安い

・大量生産ができる

・施工しやすい

・耐用年数が長い

 

〈セメント瓦のデメリット〉

・割れやすい

・耐久性がない

・定期的な塗装が必要

 

(3)コンクリート瓦

セメントを原料にして形成された屋根材です。現在、廃盤や生産終了になっているものも多いですが、修理や補修が必要な場合は葺き替えで対応できます。

 

〈コンクリート瓦のメリット〉

・石綿(アスベスト)を使用していないので、健康に良い

・焼き上げ工程がないので、環境に優しい

・耐久性がある

・耐風性、防音性、断熱性、耐火性が高い

 

〈コンクリート瓦のデメリット〉

・雨水の水分が吸収しやすく、経年劣化の影響を受けやすい

・再塗装のメンテナンスが必要

・重みがある

 

スレート屋根

スレートとは粘板岩を板状に加工した屋根材です。セメントに繊維素材を混ぜて加工した「化粧スレート」と粘板岩を素材とした「天然スレート」の2種類があります。日本で普及しているのは「化粧スレート」です。

 

〈スレート屋根のメリット〉

・価格が安い(化粧スレート)

・軽量で耐震性が高い

・施工しやすく、費用が抑えられる

・塗装の色や形の種類が豊富でデザイン性がある

 

〈スレート屋根のデメリット〉

・価格が高い(天然スレート)

・耐久性が低いので割れやすい

・接続部分が多いので、防水性が低い

・定期的なメンテナンスが必要

 

ガルバリウム屋根

ガルバリウム屋根とは、ガルバリウム鋼板という金属を使用している屋根です。アルミニウム、亜鉛、シリコンの原料でできています。ガルバリウム鋼板は錆びにくい性質を持ち、とても軽い屋根材です。

 

〈ガルバリウムのメリット〉

・軽量

・耐震性、防水性が高い

・吸水性がないため、水はけが良い

・薄い金属板なので、さまざまな形状に加工しやすい

 

〈ガルバリウムのデメリット〉

・断熱性が低い

・遮音性が低く、雨音が中に伝わりやすい

 

オススメの屋根材は?


屋根材それぞれの特徴からメリット・デメリットがあり、何を大事にするかで選ぶ素材が変わってきますが、ご紹介した中でもっとも耐久性があるものは「瓦屋根」と言えるでしょう。瓦屋根は耐用年数が50年以上と、3つの屋根材の中で一番長いです。

 

ただしガルバリウム屋根も、近年とても人気のある屋根材です。耐水性・耐震性の高さと、コスト面での優秀さでいうとオススメです。瓦よりも圧倒的に軽いため、耐震性に優れた屋根材でもあります。現在、戸建て住宅のリフォームでよく選ばれています。

 

雨漏りを防ぐためには屋根の定期的な点検を


いずれの素材でもメンテナンスと点検が重要です。屋根は日々ダメージが蓄積されているため、屋根のメンテナンスや点検を怠ると、屋根の割れや剥がれ、ズレなどに気づかず大きな問題を引き起こす可能性があります。雨漏りが起きてしまったり、屋根の被害が拡大してしまったりと、予想できないことが起こってくることも考えられるので注意が必要です。

 

人では判断が難しいうえに、屋根に登っての確認はとても危ないです。屋根の上で起きているトラブルは気づきにくいので、こまめに屋根の定期的な点検を信頼できる業者にお願いし、屋根の健康状態を維持できるようにしましょう。

 

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